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矯正を始めると親知らずを抜かなければいけないイメージをお持ちの方も多いと思います。
今回はインビザラインでの矯正治療の際、親知らずを抜歯する必要があるのか、メリット・デメリットなど詳しく解説していきます。
親知らずとは「智歯」や「第3大臼歯」とも呼ばれる歯で、20歳前後で生えてくることが一般的です。親知らずは通常上下左右4本ありますが、全ての親知らずが生えてくるかはわかりません。また、生えてきたとしても斜めに生えてきたり、半分だけ生えたりすることも多いのです。
そのため、インビザライン矯正を始める際に親知らずを抜かなければいけないかどうかは、矯正の目的や親知らずの生え方によって異なります。
インビザライン矯正で親知らずを抜歯するケースを4つ紹介します。
親知らずは一番奥に生える歯で、場合によっては斜めや半分だけ生えてくることもあり、セルフケアが難しいため虫歯になりやすいです。虫歯を治療して矯正を始めることも可能ですが、マウスピースを使用するインビザラインでは、通常よりも虫歯のリスクが高くなることもあるので、虫歯が再発してしまう可能性もあります。
また、虫歯だけでなく歯周炎も起こしやすくなるので痛みや腫れが頻繁に起こることもあります。そのため、親知らずが虫歯になっている場合には抜歯が推奨されます。
親知らずがまっすぐ生えていない場合、他の歯に負担がかかっている場合があります。具体的には、隣の歯を圧迫しているケースです。この場合、圧迫されている歯が動きにくくなってしまい矯正治療の進行に影響が出てしまうこともあります。
また、親知らずが隣の歯に強く当たっている場合、隣の歯の根っこが吸収されて短くなってしまうこともあります。
矯正治療では歯を動かすスペースを作る際に、歯列全体を後ろへ動かすことがあります。歯を支えている歯槽骨がある範囲でしか歯を動かすことができないため、親知らずがあることで歯を後方へ動かすスペースを確保できず、理想の歯並びを目指せないことがあります。
抜歯以外にもスペースを確保する方法はありますが、歯並びのズレが大きく、歯を移動させる距離が大きい場合には抜歯する必要があります。
親知らずが斜めに生えていると、歯を動かしにくくなったり、他の歯に圧力がかかることで治療中に予期せぬ歯の移動を引き起こしてしまうこともあります。
さらに、矯正後に親知らずが他の歯を押し出して後戻りの原因になることもあります。治療をスムーズに進めるために親知らずの抜歯が推奨されることもあります。
インビザライン矯正の中でも親知らずの抜歯が不要なケースをご紹介します。
親知らずがまっすぐ生えていて、噛み合わせなども安定している場合には抜歯が不要になることもあります。
親知らずが歯列に悪影響を及ぼしていないかを知るためには、精密検査を受け、医師の判断を仰ぐ必要があります。
IPR(Interproximal Reduction)とは、歯と歯の間をわずかに削ることで隙間を作り、歯を移動しやすくする方法です。インビザライン矯正において、歯列全体のスペースが若干不足している程度であれば、IPRで対応できることが多く、抜歯せずに矯正治療が進められます。IPRは痛みが少なく、治療期間の短縮にもつながるため、患者様にとっても負担が少ないメリットがあります。
ただし、削る量には限度があり、歯に大きなスペースが必要な場合や重度の歯列不正の場合には適用が難しいとされています。
親知らずの根っこが形成されず埋まってる場合も歯列への影響が少なく、抜歯は不要であることが多いです。
しかし、今後生えてくる可能性もあり、歯列への影響が全くないとは言い切れません。親知らずがどの状態で歯茎の中に埋まっているかはレントゲンを撮影して確認する必要があります。
インビザライン矯正において親知らずを抜歯するメリットは、理想の歯並びになりやすくなること、口腔内トラブルを軽減できることです。
親知らずを抜歯することで歯を動かすためのスペースが十分に確保できるため、歯並びの不正が重症であっても理想の歯並びを目指すことができます。また、矯正中に他の歯に圧力がかかることで起きる不要な歯の移動を防ぐことや、矯正後の後戻りのリスクも減らすことができます。
また、親知らずをしっかりと磨けないことで虫歯や歯周病などのリスクも上がってしまいます。矯正以外の処置が必要になってしまうこともあるので、このようなトラブルを軽減するためにも親知らずの抜歯を勧めることが多いようです。
インビザライン矯正において親知らずを抜歯するデメリットは、健康な歯を失うこと、抜歯による腫れや痛みがあることです。
親知らずに虫歯がなく健康な状態でも歯列への影響を考えて抜歯する場合は、健康な歯を失ってしまうことになります。健康な歯を失うことに不安を覚える方もいるでしょう。しかし、きれいな歯並びを目指すインビザライン矯正においては親知らずを抜歯することで得られるメリットの方が多いといえるでしょう。
抜歯後には腫れや痛みが伴うことが一般的です。通常腫れや痛みが引くまでは数日〜数週間かかることがほとんどです。徐々に痛みは軽減していきますが、抜歯後は鎮痛剤の服用や食事に気を付けることが必要になります。
インビザライン矯正で抜歯を行うタイミングは、矯正器具の装着が始まる前が一般的です。抜歯完了後、傷口の治りを確認してからマウスピース作製のための型取りやデータ採取を行うことでよりスムーズに治療計画を進めることができます。
親知らずの抜歯については、矯正をする歯科医院で行うこともありますが、神経を傷つける恐れなどがある場合には近くの口腔外科へ紹介されることもあります。また、抜歯の費用は矯正費用に含まれていないことがあるので、カウンセリング時に確認しておく必要があります。
矯正を開始する際に、抜歯をするかどうかは大きな選択の一つになります。親知らずを抜歯すると、理想の歯並びを目指しやすくなったり、口腔内のトラブルを軽減させることができます。一方で、腫れや痛みを伴うことはもちろん、虫歯などの症状がない場合には健康な歯を失ってしまうことになります。
また、抜歯の必要性には個人差があるため、自分が理想とする歯並びになるために親しらずの抜歯が必要かどうか、矯正を始める前のカウンセリングの段階でしっかりと相談しましょう。
三ツ境駅前スマイル歯科では、患者様の要望やお悩みに合わせて抜歯あり、なしの複数の治療計画のご提案が可能です。お口の中の写真をLINEで送っていただくと、オンラインでの矯正診断を受けることもできます。
親知らずの抜歯の必要性について詳しく知りたい方はぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。