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過蓋咬合は歯並びだけ見れば問題ないケースが多く気づかれにくいですが、噛み合わせに異常がある不正咬合のひとつです。
そのため、お口の健康にも影響を与えていることが多いです。
今回は、過蓋咬合はインビザライン矯正によって改善することはできるのか、過蓋咬合にはどのような症状、リスクがあるのかを詳しく解説していきます。
結論から言うと、過蓋咬合をインビザラインで治療することは可能です。しかし、過蓋咬合には様々な原因があり、重症度も人それぞれです。そのため、場合によってはインビザラインでの治療が難しい症例もあります。
その場合は、ワイヤー矯正とインビザラインの併用、またはワイヤー矯正のみでの治療が必要になります。
過蓋咬合とはディープバイトとも呼ばれ、上下の歯の噛み合わせが、異常に深い状態を指します。
通常は、歯並びを正面から見たとき、上の前歯は下の前歯を2〜3ミリ(4分の1程度)隠しています。過蓋咬合では、上の前歯が下の前歯を半分以上隠していたり、全部隠したりしています。
前歯が正しく噛み合っていないため、奥歯に偏った力がかかり、さまざまなリスクを伴います。
過蓋咬合になる原因としては、以下の4つが考えられます。
過蓋咬合には顎の位置・大きさが大きく関係してきます。上顎が下顎よりも前方に位置している場合や、逆に下顎が後方に位置している場合に過蓋咬合になることがあります。
また、上顎または下顎が著しく発達している、もしくは発達が不足している場合には過蓋咬合になる可能性が高いといえるでしょう。
歯の生え方が原因となって過蓋咬合になることもあります。
具体的には上の前歯が前方に傾いている、下の前歯が舌側に傾いている場合や、上の前歯が伸びている、奥歯に高さがない場合です。
日常の癖は幼少期から続いていることが多いです。具体的には、
などです。
これらの癖が幼少期から続いていると、顎の成長に影響を与えたり、口元の筋肉のバランスが悪くなり、歯並びが崩れる大きな原因になります。また、食いしばりや歯ぎしりも歯が削れて奥歯が低くなるため、過蓋咬合を引き起こすことがあります。
奥歯の虫歯を放置しておくと、歯の高さが失われてしまうことがあります。
また、奥歯の虫歯を削ったまま詰め物や被せ物を入れずにそのままにしておくと、高さがないため、噛み合わせが深くなることがあります。
過蓋咬合を放置することは様々なリスクがあります。ここでは代表的なものを5つご紹介します。
過蓋咬合の場合、下顎の動きや口腔内での舌の動きが制限されてしまうため、滑舌や発音が悪くなってしまうことがあります。
特に、サ行・タ行など舌を使って発音する場合に不明瞭であることが多いです。
過蓋咬合は、上の前歯が下の前歯に覆い被さっているため、笑った時に歯茎が見える「ガミースマイル」になりやすいです。機能的な弊害はないものの、審美性の低下からコンプレックスに感じる人も多いです。
他にも、嚙む力が強くなってしまうので咬筋が発達してしまい、エラが張ることもあります。
過蓋咬合は顎関節症を引き起こす可能性も高いです。
上顎が覆いかぶさっているため、本来自由に動かせる下顎の動きが制限されてしまい、会話や食事の際に、顎関節に大きな負担がかかってしまうのです。
噛み合わせが深いことで、下の歯が上の歯茎に当たってしまい傷がつくことがあります。
咀嚼や歯ぎしりなどで繰り返し傷がつくことで、傷の直りが遅くなってしまったり、歯周病などの症状が出てしまうこともあります。
過蓋咬合の場合、奥歯に負担がかかってしまうので、奥歯が欠けたり、摩耗してしまいます。歯が摩耗すると一番外側の層(エナメル質)が削れ、知覚過敏になってしまう可能性があります。
知覚過敏が進行すると、冷たいものや温かいものだけでなく、甘いものや刺激物でも症状が出てしまうのです。
インビザラインで過蓋咬合を治療するには、歯を挺出(ていしゅつ)させることと、圧下(あっか)させることが必要となります。挺出は歯を引っ張り出す動きのことで、これにより歯に高さを出します。
一方で、圧下は歯を押し込む動きのことで、歯の高さを低くすることで噛み合わせを浅くします。
この2つの動きによって治療を進め、過蓋咬合を改善します。
しかし、インビザラインだけで治療できる過蓋咬合の症例は一部であり、ワイヤー矯正との併用やワイヤー矯正のみでの治療が適している場合もあります。
インビザラインで過蓋咬合の治療をする際にかかる期間は平均で2年~2年半ほどです。しかし、お口の中の状態には個人差があるため、重症度などによって期間は大きく変わります。
また、矯正以外の処置が必要になった場合や、思うように治療が進まない場合は期間が延びる可能性もあります。
詳しい期間を知るためにはカウンセリング・精密検査を受ける必要があります。
インビザラインで過蓋咬合の治療をする際にかかる費用は平均で80万円〜100万円程度です。期間と同様に、お口の中の状態には個人差があるため、重症度などによって費用は大きく変わります。
また、歯列矯正は自費診療なので歯科医院によっても費用の差が生じます。
詳しい費用を知るためにはカウンセリング・精密検査を受ける必要があります。
過蓋咬合は放置しておくと様々なリスクが生じるため、治療を開始したいと思う方も多いでしょう。過蓋咬合をインビザラインで治療することは可能です。
また、インビザラインでの治療には目立ちにくい、取り外しが可能といったメリットも多いため、過蓋咬合の方のみならず人気な矯正方法です。
しかし、症例によってはワイヤー矯正との併用が必要になったり、インビザラインでの治療が不向きな場合もあります。
インビザラインでの治療が可能なのか、費用や期間はどのぐらいかかるのかを知るためには、歯科医院でカウンセリング・精密検査を受ける必要があります。
三ツ境駅前スマイル歯科では、費用・期間や理想の歯並びなど、患者さまの要望に沿った治療計画を提案させていただきます。
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